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あそこに出店したい!日系レストランの出店地域と出店費用を調べてみた

インドネシアで飲食店を開きたい!でも実際どんな場所でどれくらいの賃料なの?と思っていらっしゃる方がいるかもしれません。そこで中小企業等の海外展開支援を行っているJETROが、インドネシアで開業している日系レストランの賃料や内外装にかけている費用を公開しています。今回はその内容をまとめてみました。

大戸屋

日本でも人気の定食屋の『大戸屋』。2008年よりインドネシアに進出し、現在インドネシア全土に6店舗を出店しています。大戸屋は顧客単価が11-12万ルピアであり、インドネシアの所得水準からすると、アッパー層の人が行くお店になっています。そのため出店場所も全てジャカルタ近郊で、高級モールの中に出店しています。果たして高級モールに出店するにはどれくらいのお金がかかっているのでしょうか。

場所

今回例に取るのは南ジャカルタにある高級ショッピングモールの「パシフィック・プレイス」です。パシフィック・プレイスはリッツ・カールトンホテルと隣接しており、裕福な人をターゲットにした高級モールであることが伺えます。インドネシアの水準から考えると顧客単価が高い大戸屋が、このモールに入っていることは決して不思議ではないでしょう。大戸屋はパシフィック・プレイスの5階に入っています。

内装

とてもクリーンな内装をしています。日本の大戸屋に比べて開放感のある印象です。ある程度豊かな人をターゲットにしているところから、居心地の良さなども考えて作っているのかもしれません。

賃料

大戸屋は高級モールの場合、新宿のデパートと同じくらい賃料を支払って営業をしているとしています。調べてみたところ、新宿のデパートの賃料はおよそ1平方メートルあたり2-4万円ほどで、100平方メートルの場合、月200-400万円の賃料となります。契約は3〜5年で、賃料先払いという方式の模様です。

Kitchen18

Kitchen18はジャカルタに3店舗を構える洋食店です。カレーやハンバーグなど日本人好みの料理を食べることができ、人気を博しているようです。洋食以外にもカツ丼や中華、麺類などメニューが充実しています。顧客の多くが日本人が占めるお店になっています。

場所

Kitchen18は3店舗あるようですが、そのうち1つは中央ジャカルタのオフィスビルに位置しています。中央ジャカルタはジャカルタの中でも政治経済の中心的な地域で、高いビルが多く立っている地域です。この中のビルの1つに地下にKitchen18は位置しています。

内装

キレイな内装です。Kitchen18では1店舗の内装と外装で、合わせて約5億ルピアをかけて工事を行っているようです。

賃料

店舗の賃料は月約55万円(5000アメリカドル)と公開しています。

うどん区

『うどん区』は日本人のオーナーの方のグループ企業が経営をされている創作和食のお店です。顧客としては日本人がほとんどであり、その中でも男性が多いといいます。現在ジャカルタには2店舗展開しています。

場所

うどん区はジャカルタに2店舗ありますが、第1号店は「ミッドプラザ」ビルにあります。近くにはショッピングモール「シティ・ウォーク」などもある地域です。こちらもインドネシアの中心的地域です。

内装

出店する際の内装・外装費はおよそ1,000万円とJETROの資料で公開しています。創作和食のお店にふさわしく、とても和を感じるお店のつくりになっています。

賃料

ジャカルタ郊外の店舗での賃料としては年間100万円程度(月額8万円強)を支払っていると公開しています。

Zenbu

『Zenbu』は、本来の和食に異なるテイストの味付けや調理を施した「フュージョン和食」を提供するレストランです。現在インドネシアには7店舗があります。そのうち3店舗がジャカルタにあります。主な客層としては華僑系のインドネシア人が多いと言います。

場所

Zenbuの第1号店があるのが、高級ショッピングモール「プラザ・インドネシア」です。ジャカルタの中心地であるタムリンに位置するプラザ・インドネシアは、「グランドハイアットホテル」と隣接しており、高級ショッピングモールであることが伺えます。

内装

Zenbuは全部で7店舗保有していますが、店舗の外装・内装には平均で約16億ルピア(約1300万円)をかけていると公開しています。明るくて華やかな外装をしているのが印象的です。

賃料

どの店舗を指しているか直接的な言及はありませんが、150平方メートルの店舗の場合、月約55万円を賃料として支払っているといいます。

まとめ

新しく飲食店を始める際に、出店地域と出店費用は大きな問題です。今回はインドネシアで展開している日本食レストランの出店場所と、どれくらいの費用で出店しているのかをJETROの資料からまとめました。資料が作られたのが2016年3月でおよそ1年半前なので、現在の賃料等など異なる場合があると思われます。地域としては大きく変わらなくても、賃料に大きな違いがあったり、日本でも馴染み深い大戸屋が、インドネシアでどのくらいの費用をかけて出店しているのかなどの情報がわかりました。目的や予算に沿って、出店地域や出店にかかるコストを考えることが必要です。

▼参考資料

日本貿易振興機構(JETRO)ジャカルタ事務所

『ジャカルタにおける日本食レストランの 出店状況及び日本食材の流通状況調査』

田原都市鑑定株式会社ホームページ 鑑定コラム

『274)新宿の百貨店の賃料』