インドネシア飲食マーケット

世界最大級の市場?知られざる麺大国インドネシア

今回はインドネシアと麺料理に関して取りあげます。「麺とインドネシア?」と言われるとあまりイメージがないかもしれません。インドネシアは実は麺類を非常によく食べる国なのです。インドネシア人がどのように麺を食べているのかを知ることで、インドネシアで受け入れられる料理のヒントが得られるかもしれません。

麺の消費大国インドネシア

インドネシアは世界で2番目にインスタントラーメン(即席麺)を消費している国になっています。国の顔ぶれを見ると、人口の多い国が上位に来ていることがわかることから、インスタントラーメンの消費量は人口との関係があることが予測されます。中国はラーメンの本場として、そして世界の人口大国として消費量が多いことは納得です。インスタントラーメンが充実していると感じる日本は消費量は世界3位です。インドネシアの人口は日本のおよそ二倍ですが、インドネシアのインスタントラーメン消費量は日本の二倍以上です。

では次に1人あたりの消費量では、どのようになっているのでしょうか。国全体のインスタントラーメンの消費量を国の人口で割ると上記のようなグラフになります。1位が韓国、2位がベトナム、3位がインドネシアです。日本は5番目になります。国民1人あたり年間で50食を平均的食べるということは、週に1回はインスタントラーメンを食べているということになります。

このグラフの数字はインスタントラーメンの消費量であるため生麺の消費量は含まれていません。しかしインドネシアには多くのラーメン店があったり、インドネシアの麺料理「Bakmi」のレストランがあったり、食べている生麺を加えると、更に多くの麺類を食べていることが予測されます。インドネシアは麺類に馴染みの深い国であると言えるでしょう。

インドネシアに広がる麺たち

インドネシアで麺がよく食べられていることがわかりました。では麺はどのようにして食べられているのでしょうか。インドネシアで食べられている麺は大きく分けて「バクミ(Bakmi)」「ラーメン」「うどん」があります。

バクミ(Bakmi)

バクミはインドネシア語で「麺」のことで、インドネシアでポピュラーな食べ物の1つです。バクミには「Mie ayam(鶏肉と麺のラーメン)」や「Mie goreng(焼きそば)」など色々な料理があります。道端の屋台であったり、ファミリーレストランであったり、インドネシアの様々なところで食べられている麺料理です。屋台ではインスタントの麺で作ったものを調理して提供していたり、レストランでは厨房で作っていたり、様々に調理されています。スーパーではバクミ用の様々な種類のインスタント麺が売られています。インスタント麺では「インドミー」という商品がインドネシアの人々にとても人気です。

ラーメン

※写真は海老そば『一幻』のラーメン

インドネシアでもラーメンが食べられています。ジャカルタ市内にラーメンレストランは300店以上あります。(※ZOMATO調べ)日本発のラーメン屋も多く出店しています。有名な「一風堂」や、日本で40店舗以上を展開している「ばり馬」など日本でも人気のラーメンをインドネシアでは食べることが出来ます。ムスリムの多いインドネシアに出店する際は、豚肉を使わずに仕上げ、インドネシア人が食べられるようにローカライズしたラーメンを提供していることが多いです。またカップヌードルのようなインスタントラーメンもコンビニエンス・ストアで多く売られています。

うどん

日本発祥の麺であるうどんもインドネシアでレストランが展開されています。代表的なうどんレストランは、株式会社トリドールホールディングスが展開する「丸亀製麺」です。インドネシアには2013年に進出し、4年目にしてすでに37店舗をインドネシアで展開するまでに拡大しています。丸亀製麺は原料に豚とアルコールを使用せず、インドネシアの人々に広く食べてもらえる料理としてうどんを提供しています。

そば

インドネシアにはラーメンやうどんだけでなく、「そば」を扱うお店も進出しています。そばを提供する「サガミチェーン」は2014年7月にインドネシア第一号店を開店しました。さがみは現在インドネシアに2店舗あります。インドネシアで展開しているそばチェーン店は少なく、うどんやラーメンと比べると、普及度合いは低いという印象があります。

広がるチャンス

現在インドネシア経済は成長を続けており、2016年には実質GDPが5%成長しています。個人消費が安定感を持って成長しており、所得水準も向上しています。日本のラーメンは平均的なインドネシアの食事と比べれば、やや高い価格帯にありますが、所得水準の向上によって、麺をよく食べるインドネシアの人々が、もっとラーメンを食べるようになるかもしれません。上記にインドネシアで人気のあると言われるラーメン店を幾つかピックアップしましたが、ここに載せたラーメン店は全て2010年以降に進出しています。今では大きいモールに行けば、ほとんどどこでも日本発のラーメン店を見つけることが出来ます。

まとめ

今回はインドネシアと麺料理についてでした。インドネシアは麺類に親しみのある国であり、日本のラーメンやうどんが更にインドネシアに広がっていくチャンスがあるように感じます。今後日本の麺料理がどのようにインドネシアで拡大していくのか、要注目です。