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進出の影に撤退あり?インドネシアから撤退した日系飲食店まとめ

現在インドネシアでは、日系飲食店の進出が進んでいます。昨年度は『リンガーハット』、今年には『大阪大将』や塚田農場ブランドを持つエー・ピーカンパニー株式会社から『美人鍋』がインドネシアに出店しました。2013年に出店した丸亀製麺の『丸亀うどん』も現在37店舗を展開し、日系飲食チェーンの奮闘が見えます。しかしその影には、撤退した日系飲食チェーンも存在します。今回はインドネシアから撤退した日系飲食チェーンを紹介します。

インドネシアから撤退した日系飲食チェーン

この記事では3つのチェーンを紹介します。以下の3社は一度インドネシアに進出したものの、現在はインドネシアから撤退しています。

  • 富士そば
  • ゴーゴーカレー
  • らーめん山頭火

富士そば

『富士そば』は日本では言わずと知れた、立ち食いそば屋です。日本では2013年に100店舗を越え、まだまだ増え続けているお店です。富士そばは2013年10月にジャカルタに1号店を直営店として進出しました。名代富士そばのダイセイホールディングス株式会社の代表取締役社長である丹有樹氏は進出の背景として、為替レートの良さや日本食ブームの波、「そば」と言った単体の商品に特化した店舗が当時まだ少なかったことを挙げています。その背景から勝算を見込み、インドネシアに進出を決めたと言います。

しかし富士そばは2014年7月にインドネシアから撤退することになりました。今後の集客のポテンシャルとして期待していた、近隣マンションの建設計画が頓挫したことによって、集客がうまくいかなくなったことが原因だと丹氏は語っています。また、同じ麺類を提供し現在インドネシアで拡大している「丸亀うどん」と比べると、出店地域が高級モールの中でも、集客が少ないモールであり、更にモールの中でも奥の方に位置し、集客に苦労したであろうということがインターネット上では言われています。

ゴーゴーカレー

『ゴーゴーカレー』は日本で67店舗を展開する金沢カレー専門店です。関東では駅付近で見かけることも多いです。濃厚な味付けで金沢カレーは愛されています。ゴーゴーカレーは 2013年10月にインドネシアに第一号店を出店、同年11月には二号店も出店していました。店舗は運営会社とライセンス契約を結んでいたコンサル会社の子会社が運営。ゴーゴーカレーはムスリムも食べることのできる「ハラルカレー」を提供していました。

ゴーゴーカレーは2014年春頃に閉店してしまったようです。インドネシアに滞在されている日本人の方のブログでは、夕方〜夜の時間でさえ、集客がうまくいっていなかったと書かれています。またそのブログを書かれている方はその原因を「貧しいインドの人たちが食べるものを食べたくない」というインドネシア人の心理が働いたと分析しています。これが本当にゴーゴーカレーが閉店する原因になったかどうかはわかりませんが、同じくカレーを提供する『CoCo壱番屋』も、2013年に出店しながら、現在もインドネシア全土で4店舗にとどまっているところを見ると、カレーという食べものが受け入れられにくいというのは可能性としてあるのかもしれません。

らーめん山頭火

『らーめん山頭火』は北海道発のラーメン店で、現在日本国内で40店舗以上に展開しています。海外ではアメリカ、カナダ、フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポールなど、現在38店舗を展開しています。インドネシアへの進出は2012年5月で、第一号店は都心部の高級モールのプラザ・インドネシア5階に出店しました。直営ではなく、現地企業によるフランチャイズでの展開を行っていました。

しかし詳しい時期はわかりませんが、2015年には撤退となってしまったようです。撤退となってしまった理由の1つとしてと考えられるのは、高い価格設定です。単価が1000円近くし、日本人駐在員からしてもやや高い価格となり、十分な集客ができていなかったといいます。2011年に出店し、現在インドネシアに14店舗を持つ『博多一幸舎』では定番のラーメンが一杯あたりRp. 65,000、ノーポークラーメンを売りにしている『清六屋』は一杯あたり、Rp60,000であるのに対し、山頭火ではRp.80,000 – 90,000だったようです。

まとめ

今回はインドネシアから撤退した日系飲食チェーン店についてでした。新たな日系飲食チェーンの進出が続く裏側には、撤退してきたお店もあります。撤退に至った理由は各店それぞれで、明らかにはなっていませんが、必ず何かしらの理由があります。これまでに撤退しているお店を分析することが、既に展開している飲食チェーン店、または今後インドネシアへの出店を考えているお店が生き残っていくために必要なのではないでしょうか。

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